キュウセン
管理No
ac101-031
和名
キュウセン
学名
Halichoeres poecilopterus
分類
条鰭綱/スズキ目/ベラ科/キュウセン属
大きさ
全長34cm
分布
沖縄県をのぞく佐渡・函館以南。朝鮮半島、東シナ海。
生息域
やや内湾性。岩礁のまわりや転石の多い砂底。<
解説
○雄は緑っぽくなり大きくなり、雌は赤っぽく小さい。性転換を行うが、全てが雌から雄に性転換するのではなく、初めから雄の個体もいる。こういう雄を一次雄といい、雌と同じ姿形だ。緑っぽい個体はすべて性転換した雄で、これは二次雄と呼ばれる。このように単純に姿形で雄雌が分けられないので、研究者は、雌型をイニシャル・フェーズ、雄型をターミナル・フェーズと呼び、それぞれ頭文字から、IP、TPと書く。雌型では吻から尾鰭基底にまで達する黒色縦線があり、雄型になると黒色縦線は消え胸鰭上部に暗色斑ができる。
○ベラ科魚類で最も低温に強いのが本種。冬になると砂に潜り「冬眠」をする。砂底から、砂礫底に多い。

キュウセン(yg)  2cm  -6m
2012/07/15  東伊豆 川奈 ビーチ
Canon EOS 7D 100mm

伊豆では定番のキュウセンのかなりのチビちゃんです。夏は幼魚が多いので、普通種でも色々撮ってると楽しいですね。

キュウセン(♂)  15cm  -10m
2010/06/06  東伊豆 富戸 脇の浜
Canon EOS KissDigitalN 60mm

伊豆では超普通種で水温が比較的高い時期ならいつでも見られます。冬になると砂に潜って冬眠するらしいです。昼行性で夜も砂に潜ってるそうです。
キュウセンは変わった性転換を行うようで、このように緑っぽい奴は二次雄という♀から♂に性転換した奴です。

キュウセン(♂♀中間体)  12cm  -10m
2007/12/28  西伊豆 大瀬崎 一本松
Canon EOS KissDigitalN 60mm

ちょっと色合いが変なキュウセンがいるなーと思ったら、どうやら♀から♂へと性転換中の個体のようです。何気にいつも見ているベラですが、まだまだ新しい発見があります。そういや、二次雄の写真もちゃんと撮ってないし、まだまだベラは撮らないと駄目ですね。

キュウセン(yg)  4cm  -6m
2007/09/15  東伊豆 富戸 ヨコバマ
Canon EOS KissDigitalN 100mm

伊豆では定番のキュウセンなんですが、意外と幼魚をじっくり見ることはなく、今回が初撮影となりました。体側のぶっとい黒帯2本が目印なので、判別は簡単です。何やら胸鰭の基底にブルーの斜線が4本ほど見えますが、小さい頃の特徴なのか、成魚では見たことがありませんね。

キュウセン(♀)(♂かも?)  12cm  -10m
2007/05/05  西伊豆 大瀬崎 一本松
Canon EOS KissDigitalN 60mm

キュウセンの♀と書いていますが、実は一次雄と言われる♂かもしれません。というのは、キュウセンは全部が全部♀から♂に性転換するわけではなく、元から♂の奴もいるようで、こいつは♀と外見からは区別できないそうです。こういう雄を一次雄と呼ぶそうですが、区別つかんので、ここでは♀としています。うーん、難しい。



2002/06/30
大瀬崎

2002/06/30
大瀬崎

2006/01/08
川奈

2006/10/15
大瀬崎

2007/05/05
大瀬崎

2007/09/15
富戸

2007/12/28
大瀬崎

2008/06/01
葉山

2008/06/08
川奈

2010/06/06
富戸

2011/07/24
獅子浜

2011/09/19
大瀬崎

2012/07/15
川奈

 

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