ボウズハゼ
管理No
ac103-178
和名
ボウズハゼ
学名
Sicyopterus japonicus
分類
条鰭綱/スズキ目/ハゼ科/ボウズハゼ属
大きさ
全長20cm
分布
小笠原諸島、福島県、兵庫県日本海側〜西表島;韓国、台湾。
生息域
河川の渓流域
解説
○吻端は丸くなっており眼から口裂後端に、黒色斜走線がある。分厚い上唇には三つの切れ込みがある。体側中央部にV字形の暗色帯があり、その前後にそれぞれV形に平行するような、やや斜めになった暗色横帯が並ぶ。成魚になると、この暗色横帯は薄くなるが、興奮すると現れる。成魚の雄は第1背鰭の棘が糸状に伸びる。成魚の雌は臀鰭の外縁部分に暗色帯がある。
○尾鰭に褐色線がない、体は茶褐色で前半部に後方下に向かう、後半部に前方下に向かう黒褐色斜走帯があるなどで、近似のルリボウズハゼと区別ができる。
○河川の中・下流にすみ、岩に着く藻類を食べる。アユと同じようなニッチを持っている。摂餌中は縄張りを持つ。初夏に産卵し、孵化した稚魚は、すぐ海に流下し、冬を海で過ごして、翌春、体長25mmくらいで河口に現れ遡河する。淡水性の両側回遊魚。腹鰭は吸盤になっており、その吸着力は非常に強い。唇も分厚い肉質になっており、吸盤のように岩に吸い付いて付着藻類を食べる。滝などで遡上できなくなると、腹鰭や口の「吸盤」で岩に吸い付きよじ登る。

ボウズハゼ(お食事)  10cm  -30cm
2007/08/03  奄美大島 リュウキュウアユの川
Canon EOS KissDigitalN 60mm

ボウズハゼは河川の中・下流にすみ、岩に着く藻類を食べます。ここでも何個体も見ることができましたが、ほとんどの奴が藻を食べているシーンばっかで、常に食ってる食いしん坊というイメージがあります。写真の通り、分厚い上唇には三つの切れ込みがあり、口は吸盤になっていて、まるで掃除機のように岩の付着藻類を食べています。いやいや、なんとも面白い表情です。

ボウズハゼ(♂)  12cm  -50cm
2007/08/03  奄美大島 リュウキュウアユの川
Canon EOS KissDigitalN 60mm

河口の汽水域で見れたボウズハゼの♂です。ここではボウズハゼはやったら沢山見られ、小さいのから大きいのまで沢山見れます。成魚の雄は第1背鰭の棘が糸状に伸びるのが特徴なのだが、普段は背鰭が寝ていることが多くわかりにくいのですが、移動開始する時なんかに一瞬開くので、じっくり待ってるとたまに背鰭を伸ばしているところが見られます。かなり大きく、12cmくらいありました。

ボウズハゼ(yg)  4cm  -30cm
2007/08/03  奄美大島 リュウキュウアユの川
Canon EOS KissDigitalN 60mm

ボウズハゼはかなり大きい個体から小さい個体まで沢山見れるのですが、こいつは比較的小さ目の4cmくらいの幼魚です。幼魚の頃は背鰭が赤っぽいですね。また、体側中央部にV字形の暗色帯があり、その前後にそれぞれV形に平行するような、やや斜めになった暗色横帯が並んでいるのですが、幼魚の頃のほうがこの特徴が良く見えます。

ボウズハゼ(♂)  6cm  -30cm
2007/08/03  奄美大島 リュウキュウアユの川
Canon EOS KissDigitalN 60mm

若魚くらいの♂の個体が鰭全開のところが撮れました。数は多くいるのですが、動くのが早くて、鰭を広げている時間も短いので、なかなかこういう風には撮れません。ずっと粘って頑張れば、いつかは撮れます。



2007/08/03
奄美大島
苔食ってる小さ目のボウズハゼ(yg)

2007/08/03
奄美大島
こちらもペアでお食事中のボウズハゼ

2007/08/03
奄美大島
木の上でお食事中のボウズハゼ

2007/08/03
奄美大島
あざらしチックなボウズハゼ

2007/08/03
奄美大島
これも川っぽいボウズハゼ

2007/08/03
奄美大島
岩の裂け目にじっとしていたボウズハゼ

2007/08/03
奄美大島
動く時に背鰭全開になるボウズハゼ(♂)

2007/08/03
奄美大島
手前は♂で後は?なボウズハゼ

2007/08/03
奄美大島
背鰭が赤いボウズハゼ(yg)

2007/08/03
奄美大島
長く伸びた背鰭が特徴のボウズハゼ(♂)

2007/08/03
奄美大島
背鰭が格好良いボウズハゼ(♂)

2007/08/03
奄美大島
お食事中はお口が伸びて広がるボウズハゼ

2007/08/03
奄美大島
何故か集まっていたボウズハゼ

2007/08/03
奄美大島
こちらは草にちょこんと乗ったボウズハゼ(yg)

2007/08/03
奄美大島
ちょっと大きい背鰭の赤いボウズハゼ(yg)

 

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